Tabi

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2016.10.23
スリ村の砂金取引所

Gold in SURI village @Ethiopia

"スリの土地にゴールドがある"。今回のエチオピア旅で僕らが一番そそられた情報はコレだった。スリについてたくさんのことを教えてくれたスムスムに申し訳なく思うほど、旅する鈴木は金に食いついた。辺境で採れる金。一攫千金のロマンを感じざるを得ない。余談だが、同じくアフリカの小国レソトの辺境で、ダイアモンドを掘ろうと企むおじいさんに出会ったことがある。おじいさん曰く、100人にも満たないその村の住人は山で見つけたダイアモンドを皆隠し持っていて、山のどこかに鉱脈があるに違いないと首都に家族を残し、余生を楽しんでいた。やはり、辺境にはロマンがある。スリ族の村のメインストリートにある掘っ建ての小屋の砂金取引所へと、半分買う気で僕らは出かけた。金売りの男たちはこの辺りの諸民族ではなく、おそらく首都アディスアベバからの出稼ぎだと思われる。きっと、一攫千金狙いだ。だが、欲にまみれた鈴木と違って彼らはとても優しく、気前よく金を量って見せてくれ、色々と説明してくれた。近郊に金採掘所があるそうで、肝心のお値段を聞いてみると、1g=850ブル=4,325円(2017年1月28日現在)。同日(2017年1月)の田中貴金属の相場を見ると、キロバー建てで4,768円なので、砂金から金を抽出する手間を考えると、別段安くもないのか。迷った挙句、その時に安いか高いか判断できず、ATMももちろん無いため、金を買わずの旅する鈴木。ロマンを得るためには、とりあえず買うべきだったと反省する鈴木。

旅する鈴木